品質保証部

品質保証部のあるべき姿を業務内容に沿って経験者が徹底解説

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こんにちはゆんです。

品質保証部のあるべき姿って何だろう?そもそもどんなことをやってる部署何だろう?
目指すべきことや業務内容を解説しますね!

僕の経験談も含めて品質保証部を解説します。全体像を見ていきましょう!

本記事のまとめ
  • 品質保証部はお客様視点をもつ部署
  • 品質保証部は大きく分けて3つの部門がある
  1. 客先クレーム対応
  2. 工場の品質管理
  3. 新商品の検査
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品質保証部のあるべき姿とは?

品質保証部のあるべき姿とは「お客様が満足する品質を保証する」ことです。

「品質がいい!」「品質が悪い!」といわれますが、品質の良し悪しってユーザーが決めることですよね。

特に大事なポイントはお客さまが満足するという点です。

しかし、自社製品をそういった客観的な判断ができないことがあります。

「これ以上作り込むと面倒」「設計上面倒くさくなる」といった作り手側の意見ばかり反映した製品ができてしまう可能性があります。

そこで品質保証部は、自社には存在するもののそういった客観的な目を持って製品の良し悪しを判断する部署になります。

したがって品質保証部は一言でいうと『お客様が満足する品質を保証する部門』になります。

この前提を元に、不具合発生時の対応やクレーム対応などの業務があります。

詳しい業務内容について見ていきましょう。

不具合原因を追求して再発防止することは最低限であり、ユーザー視点で良否の判定をしなければなりません。

品質保証部のあるべき姿に向けた課題

品質保証部のあるべき姿に向けた3つの課題

①不具合が改善しない

製造途中だったり顧客席に納入した後、同じ不具合が止まらないことがあります。

よくある例として、教育や注意喚起を行うなど人を原因にしてしまうと再発防止としては不十分です。

生産の工程や仕組みから変えないと不具合はなくなりません。

人はミスするものです。不具合をなくすには仕組みでカバーするのが効果的です。

②クレームの対応に時間が取られる

原因特定や再発防止になかなか時間がとれないことがあります。

クレームが発生すると現状を整理するのに多くの時間が必要だからです。

何が・いつ・どこで・どうやって不具合となったのか、明確にしないと誤った道へ進んでしまいます。

クレームが1つ発生するだけで非常に多くの時間を要してしまうので非常に大変な部署ですね。

③他部署と協力しにくい雰囲気

品質保証部は他部署から良く思われない傾向にあります。

実際に作業せず口だけ挟むような印象を与えがちです。

現場をしっかり理解していないと、他部署と溝が深まるばかりで効果的な再発防止ができません。

実際作業する部門との関係性は非常に大事です。

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品質保証部の業務内容を経験に基づいて解説

品質保証部の業務ごとの部門紹介

顧客に満足してもらうため、品質保証部は大きく分けて3つの部門に分かれます。

それぞれ製品の品質維持向上に関して重要な部門です。

会社によってさらに細分化されたり事務系の部門が存在することもありますが、基本的にはこの3部門です。

それでは各部門の業務を細かく見ていきましょう。

①お客様からのクレーム対応部門

お客様のところで発生した不具合に対してクレーム判定をしたり、原因分析して対策を行ったりする部門です。

実際にお客様の現場へ行くのはサービス部門がメインになりますが、その不具合情報を社内に展開して見解をまとめたり、再発防止を行うのはこの部門になります

サービス部門の業務についてはこちら

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サービス部門や設計部門と連携し、速やかに対応する必要があります。

お客様のところで発生した不具合に対し、原因調査を行い再発防止策が固まれば設計変更を依頼したり、自ら現場へ行くこともあります。

ある1日の内容

・サービス部門からの電話対応
・過去不具合の原因調査進捗まとめ
・営業部門やサービス部門との品質打ち合わせ
・メーカ報告書内容の確認

②自社工場内の管理部門

主に自社工場内で発生した不具合の対応をします。

具体的には組立現場から通常と異なる部品があるとの連絡を受け、品質保証部門が現場へ行ってその部品の使用可否を判断します。

使用不可の場合は、購入先の責任なのか自社の責任なのか原因特定し、正規品手配や修理要の判断をします。

原則「判断する部門」なので原則作業することはありません。

しかし、判断一つで後工程にかなり影響が出るので、正確に判断を下すことが重要になります。

ある1日の内容

・製造現場からの判定依頼対応
・過去不具合の原因調査進捗確認
・設計変更依頼の書類作成
・(不具合の内容によっては)各部門へ情報展開し方針を指示

③新商品担当部門

品質保証部の業務は量産品に対してだけではありません。

会社は毎年モデルチェンジや新開発の商品などを企画し試作していきます。

その新商品に対して品質を判断する部門があります。

新商品の仕様を正しく理解し、従来の商品とも比較しながらどこが変更されているのか、この機能はどういった機能か、など設計部門と協力して良否判断しなければなりません。

設計部門の業務についてはこちら

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幅広いノウハウやユーザー視点の判断が必要とされる部門です。

ある1日の内容

・新商品が正常に作動するか確認
・(仕様通りに作動しない場合)設計部門と協議
・データ取りし仕様値内か試験を行う
・写真やデータをまとめて報告書作成

品質保証部があるべき姿に向けてやること

品質保証部のあるべき姿を目指して取り組む4つのこと

①生産工程を理解する

不具合を無くすためには「自社の生産工程」を十分理解する必要があります。

他部署から品質保証部が敬遠される一番大きな原因は、具体的に作業者がどんな仕事をやっているのか理解できていないからです。

実作業の大変さを知ることで、再発防止策を幅広く考えることができます。理想に近づけようと無茶な要求を現場に押し付けると、関係性が悪くなるだけです。

5ゲン主義(現場・現物・現実・原理・原則)に従って、机上の空論にならないように注意しましょう!

②過去の不具合記録を整理する

原因を突き止め、再発防止するためには過去の不具合データが参考になります。

しかし、データが蓄積されているものの、それを活用できていないパターンも少なくありません。

僕の以前の職場では不具合記録をデータ保管しているものの、検索機能がほとんどなく、探すことがかなり困難でした。これじゃ分析すらできませんよね。。。

時間がかかるかもしれませんが、あらゆる項目で検索できるように台帳管理から始めていく必要があります。

過去の不具合データ管理台帳の例過去の不具合データ管理台帳の例

③過去の不具合記録を分析する

過去データの整理が終わったら分析を開始します。

具体的には、部品ごとや発生箇所ごとに分析したり、内容をグループ分けして共通の原因がないか調べます。

分析するときにQC7つ道具が活用できる場面があるのでどんどん使っていきましょう。

QC7つ道具
  1. パレート図
  2. 特性要因図
  3. グラフ
  4. ヒストグラム
  5. 散布図
  6. 管理図
  7. チェックシート

 

新QC7つ道具
  1. 親和図法
  2. 連関図法
  3. 系統図法
  4. マトリックス図法
  5. アローダイアグラム
  6. PDPC法
  7. マトリックスデータ解析法

QC7つ道具について詳しく解説されてる記事(別サイト)がありますのでぜひ参考にしてください。

④関係者と目標を共有する

再発防止を行うのは実際に作業する部門になります。

5ゲン主義やQC7つ道具によって、しっかり分析した結果を実作業する部門と共有し、具体的な再発防止策を立てましょう。

直接部門と協力することで大きな効果を見込むことができます。

妥協せずに良い製品を作っていきましょう!

まとめ

  • 品質保証部はお客様視点をもつ部署
  • 品質保証部は大きく分けて3つの部門がある
  1. 客先クレーム対応
  2. 工場の品質管理
  3. 新商品の検査

あとがき

以上が品質保証部の業務内容です。

営業部門や設計部門のように有名な業務ではないかもしれませんが、少しでも品質保証部門の内容が伝われば嬉しいです。

もしかすると品質保証部門はあなたに合ってるかもしれません。無料で使える適職診断サービスをまとめたので、ご興味ある方はこちらの記事もチェックしてみてください。

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ではまた!

ABOUT ME
キャリアブロガー ゆん
◇家族構成:奥さん、息子、わんこ ◇20代で関西から東海へ転職 ◇製造業の設計/営業/購買/現場監督などを経験 ◇20代製造業の転職ならお任せください ◇毎月15万円ほど株式投資