品質保証部

品質保証部は不要?いらないと思われる理由と3つの必要性を解説

品質保証部は不要?いらないと思われる理由と必要性
  • 品質保証部っていらないんじゃない?
  • 不要だと思うけど実際どうだろう
  • どんな役割があるのかな?

実は会社全体で見ると品質保証部は非常に大切な部署です。

なぜなら自社製品の品質に責任を持っているから。

僕は品質保証部を含め3社5部署を経験し、10年以上も製造業界に携わっています。

この記事では品質保証部はいらないと思う方が見落としがちな必要性について、実体験をベースにまとめています。

最後まで読むことで品質保証部について新しい見方ができます。

本記事のまとめ
  • 品質保証部が不要と思われるのは指示するだけと感じられるから
  • 自社製品の品質を確保している部署であるため責任は非常に大きい
  • 重大な不良流出の場合は顧客先へ謝罪と説明をしなければならない
  • 品質保証部員も指示だけではなく他部署と協力姿勢をもつことが重要
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品質保証部は無くてもいいと思われる理由

品質保証部は口うるさいだけだから不要だ!という意見をよく聞きます。

主な理由を見ていきましょう。

①問題解決に時間がかかるから

問題解決に時間がかかると、効率がかなり悪くなります。

なぜなら、問題が発生した際に迅速に対応できないと、その問題が拡大しやすくなるから。

たとえば、顧客からのクレーム対応が遅れると、顧客満足度が下がり、最悪の場合、顧客を失うリスクも生まれます。

また、内部の問題が解決されないことで、社員のモチベーションの低下や作業の停滞を招くこともあります。

したがって、問題解決をスピーディーに行うことは、ビジネスを円滑に進める上で非常に重要です。

自社製品に問題が発生した場合、設計部門や製造部門だけでなく、品質保証部が間に入ります。その結果、他の部署とのコミュニケーションがうまくいかず、『問題解決が遅れた』と思われることがあります。

②社内全体の品質意識が薄れるから

自社製品に不具合が発生した場合、品質保証部門に任せきりになると、他の部署が品質について重視しなくなります。

あくまで主観ですが、社内全体の品質意識が薄れると、製品やサービスの品質が低下しがちです。

品質の責任を負わなくて済むなら従業員は気楽になり、顧客を大切にする気持ちが薄れていくでしょう。

品質意識が低いと、企業の評判を損ない、売上げの低下にも繋がるため、社内全体で品質意識を高めることが大切です。

③コストがかかるから

品質保証部は直接部門ではないため、商品を作ったり販売するようなことはしません。

そのため企業の利益を圧迫する部署だと考える人もいます。

品質保証部は原因調査や再発防止を担当部署に指示するだけだと考える人も多く、時間や金銭的なコストと思われるのです。

実際には、品質に対して最も責任を持つという重大な役割があります。

しかし中には、品質保証部は効率の悪い作業を押し付けてくるといったイメージを持たれることも少なくありません。

体験談:実際にいらないと思われたケース

僕が経験したことを紹介します。

製造部門で誤って部品を壊してしまったことがありました。

その場合、品質保証部は製造部門に対して原因と再発防止対策を指示します。

製造部門からするといい気分ではありません。

「品質保証部は自分で組み立てたり直接部品を扱っていないのに口だけ出してくる!!」

とか

「毎日忙しい中、工程を守りながら作業しているんだから誤って壊してしまう時もあるだろ!!」

といった声が聞こえてきました。

たしかに実際に再発防止を行うのもその部署なので、品質保証部は「不要」「いらない」と思われがちです。

製品の品質を保つために各部署へあらゆる依頼や指導を行う部署なので、口だけと思われることも多いでしょう。

しかし、製造業では品質保証部の必要性を必ず知っておかなくてはなりません。

品質保証部の役割と必要である理由3選

品質保証部は、製品やサービスの品質を保つための重要な部署です。

その役割と必要性を3つの観点から見てみましょう。

①問題点の洗い出しと対策

品質保証部の最も重要な役割の一つは、製品やサービスにおける問題点を見つけ出し、それに対する対策をすることです。

このプロセスによって、重大な問題が表面化する前に対処することが可能になります。

例えば、製品のテスト段階での問題の特定や、顧客からのフィードバックを元にした改善策の提案などがあります。

これにより、製品の信頼性を保ち、将来的な問題の発生を防ぐことができます。

②客観的な分析と品質向上

品質保証部は、客観的な分析を通じて製品やサービスの品質向上に貢献します。

個人の意見や感情に左右されず、データや事実に基づいて判断を下すのです。

例えば、工場内で発生した不具合と、顧客先で発生した不具合のデータを集約させ分析することで、量産品への展開や製品開発に反映させることができます。

これにより、品質の安定性を保ちながら、継続的な改善を実現することができます。

③顧客満足度の向上

絶え間ない品質向上に取り組む品質保証部の仕事は、顧客満足度の向上にも繋がります。

品質の高い製品やサービスは、顧客の信頼と満足を得ることができ、長期的な顧客関係の構築に寄与します。

また、顧客からのポジティブなフィードバックやリピート購入は、企業のブランド価値を高め、新しい顧客の獲得にも効果的です。

以上のように、品質保証部は企業にとって不可欠な存在であり、その役割と活動は製品の品質向上、顧客満足度の向上、そして企業の長期的な成功に直結しています。

どれにも共通することは『顧客に満足してもらうこと』です。

満足してもらうには、品質を確保しながら改善を行わなければなりません。そのため品質保証部がその役割を担っています。

体験談:筆者が実感した品質保証部の必要性

最後に僕が実感した品質保証部の必要性を紹介します。

たとえばお客様に不良品が流出してしまったケースをあげます。

その場合、品質保証部が責任をとり、お客様に対して謝罪をはじめ原因や再発防止などを報告しなければなりません。

そのため、製造部門や設計部門をはじめとする他部署に対して、厳しく指導することが多々あります。

「お客様が納得できる報告内容」にするためには自社の関係部門に対して是正指導がどうしても必要になります。

あるお客さまのところで重大な不具合が発生したとき、品質保証部長が翌日すぐ飛行機に乗って状況確認をするといった状況を目の当たりにしました。会社を代表し、率先して客先へ説明する重要な部門なのです。

品質保証部はメーカーの「最後の砦」です。

自社製品の品質を保証するためにとても必要な部署であることをぜひ覚えておいてください。

ただし、品質保証部に所属している方は上から目線になってはダメです。他部署が円滑に再発防止できるよう原因調査や対策立案のフォローなど協力姿勢が不可欠です。決して横柄な態度をとらず、顧客第一をモットーにしましょう。

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品質保証部がメーカー企業にとって重要な部門であることを知っていただけたら幸いです。

まとめ

  • 品質保証部が不要と思われるのは指示するだけと感じられるから
  • 自社製品の品質を確保している部署であるため責任は非常に大きい
  • 重大な不良流出の場合は顧客先へ謝罪と説明をしなければならない
  • 品質保証部員も指示だけではなく他部署と協力姿勢をもつことが重要

あとがき

品質保証部が不要だと思われる理由についてまとめました。

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ABOUT ME
キャリアブロガー ゆん
◇家族構成:奥さん、息子、わんこ ◇20代で関西から東海へ転職 ◇製造業の設計/営業/購買/現場監督などを経験 ◇20代製造業の転職ならお任せください ◇毎月15万円ほど株式投資