こんにちはゆんです。
こんな疑問に回答します。
・転職先で設計部門に入りたい
・激務かどうかわかる情報が欲しい
・転職先の部署がなかなか決まらない
私がメーカーの設計部門に務めていた経験をもとに、業務内容と必要なスキルについて解説していきます。
業務内容のイメージができることによって設計部門に入って続けていけそうか判断材料になります。

ではさっそく見ていきましょう。
機械メーカーの設計部門の役割と概要
機械メーカーにおける設計部門はその会社の根幹となる重要な部門になります。
どんな機械でも作ろうと思ったら図面が必要ですよね。その図面をもとに部品を発注したり組み立てたりするので、その図面を作る設計部門はめちゃくちゃ大事な部署です。
製品の価値とも言えるノウハウをこの部門が保有していると言ってもいいですね。そのため業務も非常に幅広くなります。
たとえば、積算、受注後のお客様向け図面作成、購買先からの仕様変更承認作業、場合によってはお客様への技術説明、開発業務など。
これらの言葉だけだとシンプルな印象を受けるかもしれませんが、いずれかが不十分だと製品自体に影響が出たり、お客様からの印象が悪化して売り上げにも直結します。
積算とは、製品を作るために必要なコストを積み上げて原価を算出することです。営業部門は原則この積算にマージンを乗せてお客様へ見積書を提出します。(正規の手順ではありませんが、企業によっては時間短縮のために営業が概算で積算することもあります…)
また、設計と聞くと全くの白紙から図面を描くイメージがあるかもしれませんが、実際にはほとんどが過去の図面を流用した変更図面がほとんどです。
他の会社の設計担当者や私の経験から、約9割は過去図面を流用しています。
そしてお客様からクレームを受けた場合、設計見解を求められることがあります。分かりやすく論理的な見解書を作成しなければなりません。
このように企業の根幹を担う部門であるため業務が多岐に渡ります。
そのため設計部門の給与体系だけ他部門より優遇されることもしばしばあります。
本当に激務なのか?業務内容について解説
様々なメーカー企業の部署を経験しましたが、設計部門もかなり忙しいです。
単に処理するだけならスピード重視でこなすだけですが、設計業務の場合は少しでも間違いがあるとその後工程である部品調達や製造現場、ひいてはお客様へ納品した後などすべてに影響が出ます。
内容の大小によって影響度の度合いは異なってきます。
たとえば取り外しやすい部品の型式間違いを選定した場合、組立段階で組み付かなければすぐに発注して交換すればいいです。
しかし、その業界の規格(たとえば造船業ならNKやBVなど)を間違えると大変です。
社内の関係者で事前に承認をもらうと思うのでそんな基本的なミスはほとんどないと思いますが、それほど設計部門は企業の根幹を担っています。
激務になりやすい部署ですね。
メーカー設計のある一日
私が設計部門にいたときは積算業務とお客様への提出図面作成の繰り返しでした。
基本的には過去の図面を流用し、オプションがあればその部分のみ追加して図面を作成します。
図面が完成したら上長に承認をもらい、お客様の企業名を入れた表紙をつけて提出します。
プロジェクトが発足されれば過去の図面を参考にしながら新規図面や仕様書の作成を行なっていました。
お客様から仕様書を入手したら、見落としがないよう細かいところまで確認しスペックのあった設計をしなければなりません。
少しでも間違えたまま進めてしまうと大幅な後戻り工程となり他部署だけでなくお客様にまで迷惑をかけてしまいます。膨大な量の仕様書を入手したとしても必ず目を通してくださいね。
あとがき
以上が設計部門の概要になります。
なかなか転職活動をスタートできない方は多いと思いますが、まずはサイト登録だけでもしてみませんか?
これだけでも大きな一歩です!
当サイト管理者が実践した転職の流れはこちらの記事にまとめております。転職を少しでも考えておられる方はぜひ参考にしてください。

ではまた!