品質保証部

【保存版】もう悩まない!品質保証部の仕事と役割を経験者が徹底解説

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こんにちはゆんです。

相談者
相談者
検索しても品質保証部の求人ばかりで実際の業務がどんなものかよくわからないよ!
管理者ゆん
管理者ゆん
僕が担当者として実際に経験した業務内容を含め、どんな部署なのか徹底解説します!

品質保証部って何をするのか、なんで必要なのか、実際の業務では何が大事なのか、などを解説していますのでこれから社会人になる方、入社して間もない方にとってかなり参考になる内容となっております。

本記事のまとめ
  • 品質保証部は自社製品の信頼性向上のため重要視されつつある
  • 設計をはじめ生産プロセス、完成品に対する品質を管理し保証する部門である
  • さまざまな部署と関わりながら品質確保と向上に貢献している
  • 品質保証の業務は専門的な知識が必須である
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どれも実際に使ってみました

品質保証部のイメージ

まずは世間的に品質保証部に対する感想を調査してみました。こちらにいくつかピックアップします。

他にもいろんなコメントがありましたが、現場では品証はツラい立場にあります。品質保証部は品質に対する厳しい監視や評価が求められるため、堅苦しいイメージを持たれることがあります。

しかし、品質保証部は製品やサービスの品質を向上させることで、顧客満足度を高めることに貢献する重要な部署です。

品質保証の歴史と発展

品質保証は第二次世界大戦後、産業が発展するにつれて重要性が高まったと言われています。

商品やサービスの品質を維持し、顧客満足を高めるための取り組みで、品質を担保するための検査や評価を含むからです。

たとえば製造業での品質保証は、製品の安全性と信頼性を確保するために、欠かせない存在となっています。

現在、品質保証は製造業にとどまらず、医療、ソフトウェア、金融、サービス業など、あらゆる業界で重要視されるようになっています。

品質保証部とは?

ミーティングのイラスト

品質保証部とは、会社の中に設置される品質を管理する専門部署の1つです。

製品やサービスの品質を確保することが主な役割であり、自社の信頼性や競争力を高めるために欠かせない存在となっています。

品質保証部の仕事内容

品質保証部の主な仕事内容は、以下の通りです。

  • 製品やサービスの品質基準の策定
  • 製品やサービスの品質検査の実施
  • 製品やサービスに関するクレーム処理の対応
  • 品質に関するデータの分析や報告

不具合品の流出防止をはじめ、品質を向上したり不具合の再発防止をするために検査だけでなく分析や基準の決定が主な仕事です。

下の記事ではより詳しくまとめていますのでご興味ある方は覗いていってください。

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品質保証と品質管理の違い

品質保証』と『品質管理』は似たような言葉ですが、厳密に言うと少し異なります。

品質保証』は生産プロセスが正しく実施され、製品やサービスが設計された品質基準に適合していることを確認するための取り組みです。

品質管理』は製品やサービスの生産プロセスにおいて品質を維持するための取り組みです。

なんかよく分からないなぁ・・・
ざっくり言うと、品質保証はどちらかというと社外的に完成品がちゃんと基準を満たした製品であると保証することで、品質管理は社内の生産工程で品質をちゃんと管理することです。フォーカスするポイントが少しだけ違いますね。
会社によっては品質保証のなかに品質管理の組織が入ることがあります。

品質保証部は花形なのか?

品質保証部は上記のとおり企業内でかなり重要な役割を果たしていますが、一般的にはマーケティングや営業などの職種よりも影響力が少ないとされています。

僕の経験上、花形部署とは言いいづらい部署です。品質異常は無くて当たり前だと考えられていますし、品質問題があれば真っ先に品質保証部の責任なってしまいがちです。

ただし、品質保証部の重要性が高まっている現代では、将来的にはより注目される可能性はもちろんあります。

プロジェクトマネジメントとしての役割

品質保証部門におけるプロジェクトマネジメントの役割は、品質保証の観点からプロジェクトをマネジメントすることです。プロジェクトの進行状況を管理し、品質目標の達成に向けた方策を策定することが求められます。

また、品質保証部門は、プロジェクトの品質管理においても重要な役割を果たします。プロジェクトにおける品質目標を設定し、その目標を達成するためのプロセスや手順を定めることが必要です。

品質保証部門は、品質目標の設定や品質管理に必要なプロセスや手順を策定し、プロジェクトの品質を確保することが求められます。

品質保証部門と他の部門との関係

あくまで一部ですが、品質保証部門と他の部署との関係を見ていきましょう。

品質保証部門は、製造、研究開発、マーケティングなど、企業内の他の部門と密接に関係しています。品質保証部門は、製品やサービスが規制に適合し、顧客の期待に応えるための高品質を確保する役割を果たします。

  1. 製造部門との関係
    品質保証部門は製品が仕様に従って製造され、最終製品の品質が確保されているかを確認します。製造部門が品質保証規格に準拠するように支援し、製品の品質が製造プロセス全体で維持されるように監視しています。
  2. 研究開発部門との関係
    品質保証部門は研究開発部門が設定した仕様や品質目標を達成できるように支援します。新製品開発の初期段階から参加し、製品開発が品質規格に適合するように監視します。
  3. マーケティング部門との関係
    品質保証部門は、顧客の要求に応えるための製品品質を確保するために、市場ニーズに応じた品質規格を確立します。製品やサービスが顧客にとって受け入れられるように、製品の品質に関する情報をマーケティングチームへ提供することもあります。

以上のように品質保証部門はさまざまな部門と密接に関係して業務を行うことになります。

品質保証部門におけるキャリアパス

ピラミッド構造のイラスト

品質保証部門では、様々な役割が存在します。

例えば、現場の不具合時にすぐ対応する担当者をはじめ、取引先の品質管理を行う方であったり、顧客からのクレーム対応係、それらを管理するマネージャなど様々な役割があります。

それぞれの業務内容は異なりますが、品質保証の基本的な知識や技能を持っていることが求められます。キャリアパスについては、、以下のようになっています。

  1. 現場担当者
    最初に入社した際は、品質保証スタッフとして業務を開始します。品質保証の基本的な知識やスキルを習得し、チームのメンバーとして働きます。
  2. 現場主任
    現場担当者の次に昇進するのが現場主任です。エンジニアは、製品の品質を評価するための基準を作成したり、品質問題を解決するための方法を提案することが求められます。
  3. マネージャー
    現場主任から昇進するのが品質保証マネージャーです。マネージャーは、品質保証チームを率いて、製品の品質に責任を持ちます。また、品質保証プロセスを改善したり、品質問題に対する解決策を策定することも求められます。
  4. ゼネラルマネージャー
    最高責任者であるゼネラルマネージャーは、品質保証部門の全体戦略を策定し、チームを統括することが求められます。
もちろん企業によって多少違いはありますが、品質保証部門にはスキルアップやキャリアアップの機会が多数あります。各役割で精神的にツラいことは多々ありますが、自分のスキルや得意に合わせたキャリアパスを選択することが可能です。

品質保証部での出世についてはこちらの記事に詳しくまとめております。ご興味あればご覧ください。

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品質保証部に向いている人

品質保証をはじめ他の部署を経験した僕の感想ですが、品質保証部に向いてる人はどのような特徴を持っているのでしょうか。以下に、品質保証部に向いていると言われる人の特徴をいくつか紹介します。

  1. 細部に気が利く
    製品やサービスの細かい部分にまで目を向け、不具合や改善点を見つけ出すことが求められます。そのため、細かいところに気が利き、注意深い人が向いています。
  2. 論理的に考えることが得意
    不具合を見つけ出し、その原因を突き止め、改善策を考えることです。そのため、論理的に考えることが得意な人が向いています。
  3. チームでの仕事に向いている
    製品やサービスの多くの部分を関連する他の部署やチームと協力して行います。そのため、チームでの仕事に向いている人が良いでしょう。
  4. テクニカルな知識がある
    多くの場合テクニカルな分野に関わります。製造プロセスや技術的な仕様、規制要件などの理解が必要です。そのため、テクニカルな知識がある人が向いています。
  5. 責任感が強い
    製品やサービスの品質に直接かかわります。そのため、責任感が強く、失敗を避けるために最善を尽くすことができる人が向いています。

以上が、品質保証部に向いている人の一例です。

ただし、これらの特徴を持っているからといって必ずしも品質保証の仕事が向いているわけではありません。自分自身の性格やスキル、興味を考慮して、自分に合ったキャリアを見つけることが大切です。

品質保証がビジネスに与える影響

品質保証がビジネスに与える影響は大きく、製品やサービスの品質が向上することで、顧客満足度が高まり、リピート率が上がります。

また、品質に問題がある製品を市場に出すことがなくなるため、リコールやクレーム対応の費用が削減されることが期待できます。

品質保証がしっかりと機能することで、企業の信頼性や評価も高まり、長期的なビジネスの発展につながると言えます。

品質保証の重要性と必要性

組織図のイラスト

品質保証の重要性は、製品やサービスの品質を確保することで顧客満足度を高め、企業の信頼性や競争力を高めることができる点にあります。

品質保証によって、市場に出される製品やサービスに品質のばらつきがなくなり、信頼性が向上することが期待できるからです。

また、品質保証に取り組むことで、製品やサービスの改善点を見つけ、それらを改善することでより良い製品やサービスを提供することができます。

品質保証の必要性に関しては下記の記事で詳しく解説しております。よければご覧ください。

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品質保証に関連する規制や標準(ISO 9001など)

品質保証には、多くの規制や標準が存在します。

これらの規制や標準は、製品やサービスの品質を維持するために必要不可欠です。

例えば、ISO 9001は、品質マネジメントシステムに関する国際標準です。この標準は、品質マネジメントシステムの構築や改善に必要な要件を定めています。

ISOとは「International Organization for Standardization」の略でスイスのジュネーブに本部を置く非政府機関です。あまり馴染みがないかもしれませんが、この規格を取得していると「その会社の品質はちゃんと管理されてますよ〜」ということができます。ただ、ISOが未取得だからといって品質が悪いわけではありません。トヨタ自動車のように自社の規則で徹底管理してISOを取得していない企業もあります。

なお、医薬品や医療機器に関する品質管理には、GxPと呼ばれる規制があります。GxPは、Good Practice(適切な取り組み)の略で、

  • Good Manufacturing Practice(GMP:製造適正基準)
  • Good Clinical Practice(GCP:臨床研究適正基準)
  • Good Laboratory Practice(GLP:研究開発適正基準)

などがあります。これらの規制は、医薬品や医療機器の安全性や有効性を確保するために必要な要件を定めています。

企業はISOをはじめとする規制や標準に遵守することが求められます。品質保証部門は、これらの規制や標準を理解し、その遵守を確実にすることが必要です。

品質保証部門のアウトソーシングの利点と欠点

ここまで記事を読んでいただいた方の中には外注化すればいいのでは?とお思いの方がいらっしゃるかもしれません。

品質保証部門の外注化(アウトソーシング)には、いくつかの利点と欠点があります。

利点(メリット)

  • 外部の専門家や企業の経験と知識を利用できる
  • 専門的な品質保証サービスを低コストで提供できる
  • 企業が専念すべき業務にリソースを集中できる

欠点(デメリット)

  • 高いランニングコストがかかる
  • 品質に関するノウハウが集まりにくい
  • 人材が育たない

外注化することで非常に大変なISO監査の対応や専門業務へ集中できるといったメリットはありますが、ノウハウが蓄積できないデメリットもあります。

あなたが品質保証の担当ならどの部分をアウトソーシングしようと思いますか?

一部の企業では子会社に全て品質業務を委託するところもあれば、機器の校正だけを外注化する企業もあります。

まとめ

  • 品質保証部は自社製品の信頼性向上のため重要視されつつある
  • 設計をはじめ生産プロセス、完成品に対する品質を管理し保証する部門である
  • さまざまな部署と関わりながら品質確保と向上に貢献している
  • 品質保証の業務は専門的な知識が必須である

あとがき

以上が品質保証部の仕事や役割になります。

あなたに品質保証部の仕事が合ってるか調べてみませんか?適職診断でピッタリの職種を知ることができます。

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ではまた!

ABOUT ME
キャリアブロガー ゆん
◇家族構成:奥さん、息子、わんこ ◇20代で関西から東海へ転職 ◇製造業の設計/営業/購買/現場監督などを経験 ◇20代製造業の転職ならお任せください ◇毎月15万円ほど株式投資