品質保証部って無能だとか使えないってよく聞くけど本当なのでしょうか?
実は品質保証部は製品を完全に理解しなくてはならない部署です。
なぜなら自社製品の品質について全責任を負っているから。
この記事では品質保証部が無能で使えないと言われる理由と具体的な業務内容について解説しています。
この記事を読むと品質保証部への見方が変わるのでぜひご覧ください。
- 使えない品質保証部とは、過度に厳格なルール・複雑な手順、お客様目線の過剰な強調などにより、柔軟性と効率性を欠き、組織全体の品質向上に寄与しない傾向がある
- 有能な品質保証部とは、バランスの取れたルール、シンプルな手順、多角的な知識と創造的な問題解決を通じて、組織の品質向上と効率性の向上に貢献する
- 会社全体として品質向上の思いが同じであることが成長できるかどうかのポイント

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【経験談】品質保証部は無能?使えないと思われる理由
何社か経験した私の意見ですが、品質保証部は「口だけ」と思われることが非常に多いです。
実際に作業するのは製造部門や設計部門なので、そう思うことは仕方のないことかもしれません。
しかし、どちらの部署にも正当な理由があります。
【品質保証部側の意見】
【その他の部署の意見】
細かく書き出すとキリがありませんが、お互い不満に思っていることがほとんどです。
このように実際に作業せずに指示だけになってしまうので、品質保証部は「現場のことを全くわかっていない」と見られてしまうのです。
しかし、品質保証部は自社製品の品質を対外的に保証するための部署です。
顧客先で不具合が発生したら品質保証部の責任になり、説明責任が発生します。
そのため非常に責任が重たい部署であることを周囲の部署が理解する必要があります。
品質保証部の具体的な業務とは?
品質保証部の業務には次のようなものがあります。
- 顧客からのクレームへの対応
- 再発防止策の検討
- 報告書の作成
- 品質管理関連の書類の作成と保管
- 出荷前の検査 など
もっと詳しい業務内容はこちらを参照↓

どれも大事な仕事なのですが、どうして使えないと思われるのか。その特徴を見ていきましょう。
使えないと思われる品質保証部の特徴9選
ルールを厳しくする
品質保証部では、ルールを設定することが大切ですが、あまりに厳しいルールは問題を引き起こします。
厳格すぎるルールは、従業員の柔軟性や創造性を制限し、時には業務効率を下げることもあります。
例えば、あまりに細かいルールが多すぎると、作業者はルールを守ることに集中し、本来の仕事の質が低下する可能性があります。
そのため、ルールは必要最低限にし、実際の業務に合わせて柔軟に調整することが重要です。
ルールを緩和することで、従業員がもっと効率的に、かつ創造的に働けるようになります。
必要以上に手順を作りたがる
品質保証部で手順を作ることは重要ですが、その手順が複雑すぎると、業務の効率が損なわれることがあります。
手順が多すぎると、作業者はそれに従うための時間が増え、本来の業務に集中できなくなります。
そのため、手順はシンプルでわかりやすく、必要最小限にすることが肝心です。
手順を見直し、無駄なものを省くことで、業務の流れをスムーズにし、効率を高めることができます。
お客さま目線を振りかざす
品質保証部では、顧客目線を大切にすることが求められますが、これを理由にコストや納期を無視するのは問題です。
顧客の要望に応えることは重要ですが、企業のリソースや制約も考慮する必要があります。
そのため、顧客目線を持つことと同時に、実現可能な範囲で最適な提案をすることが大切です。
顧客の要望と企業の能力のバランスを取りながら、実用的な解決策を提案し、責任を持つことが求められます。
品質保証以外の知識が少ない
品質保証部は、品質に関する専門知識を持つことが求められますが、それだけでは不十分です。
経営、開発、マーケティングなど、他の部門の知識も必要です。
これにより、品質保証部はより幅広い視点から問題を理解し、効果的な解決策を提案できます。
たとえば、新しい製品開発において、品質保証部が開発プロセスの知識を持っていれば、より効率的に品質の高い製品を生み出すことができます。
仕事はやりたいことをする
品質保証部では、自分の好きな仕事を選ぶのではなく、必要な仕事を行うことが重要です。
部門のニーズに応じて柔軟に対応することで、品質保証の効率と効果が高まります。
自分の好きな仕事だけを選ぶと、部門全体のバランスが崩れ、重要なタスクが見落とされる恐れがあります。
そのため、全員がチームとして協力し、各自が必要な役割を果たすことが求められます。
正解を探す
品質保証部では、既存の「正解」を探すのではなく、新しいアイデアや解決策を創造することが重要です。
特に新しい技術や未知の問題に直面した時、革新的なアプローチが求められます。
品質保証部は、仮説を立て、それを検証し、必要に応じて修正するプロセスを繰り返すことで、最適な解決策を見つけ出すことができます。
柔軟な思考と創造性が、品質保証の効果を高める鍵となります。
難しいとよく言う
品質保証部でよく「難しい」と言っている状態は、問題があるというサインです。
このような態度は、新しい解決策を見つける努力を放棄していることを意味します。
品質保証の本質は、どんな困難な問題にも取り組み、最も実現可能性の高い方法を見つけ出すことにあります。
思考を停止するのではなく、チャレンジし続ける姿勢が必要です。
役職がないからできない
品質保証部で「役職がないからできない」と言うのは、能力不足を役職の不足のせいにしているだけです。
実際には、役職があってもなくても、個人の能力は変わりません。
品質保証は会社全体に関わる業務であり、ポジションパワーだけに頼るのではなく、個々の能力を最大限に活用することが求められます。
重点思考が苦手
品質保証部が重点思考に苦手意識を持っている場合、効果的なルール作りが難しくなります。
理想的なルールは、全てをカバーしつつもシンプルであるべきですが、これは容易ではありません。
そのためには、優先順位を設定し、重要度の低い事項を無視することも必要になります。
例外を多用してルールの不完全さを指摘するよりは、効果的な解決策に焦点を当てることが重要です。
無能と思われない品質保証部の特徴9選
バランスの取れたルール
有能な品質保証部では、効率と品質を確保するためにバランスの取れたルールを設けます。
これらのルールは、極端に厳しすぎたり緩すぎたりしないように調整され、業務の効率性と従業員の作業しやすさを考慮しています。
その結果、従業員はルールに縛られ過ぎず、かつ必要な品質基準を守りながら、より柔軟かつ効率的に作業を進めることができます。
シンプルな手順
効率的な品質保証部は、業務の手順をできるだけシンプルに保ちます。
複雑な手順は業務の効率を下げ、ミスの原因にもなり得ます。
シンプルな手順は作業者にとって理解しやすく、迅速に実行することが可能です。
これにより、業務の流れがスムーズになり、全体的な生産性が向上します。
顧客と企業のバランスを考える
有能な品質保証部は、顧客のニーズを重視しながらも、企業の制約やリソースを考慮したバランスの取れたアプローチをとります。
顧客の要望に応えるだけでなく、コストや時間の制約も考慮し、現実的かつ実行可能な解決策を提案します。
このようにして、顧客満足度を高めつつ、企業の資源を効果的に活用することができます。
多角的な知識と理解
有能な品質保証部は、品質保証に関する専門知識だけでなく、経営、開発、マーケティングなど他の領域についても理解しています。
この多角的な知識を持つことで、品質管理の課題に対してより総合的かつ効果的なアプローチが可能になります。
例えば、開発部門とのコミュニケーションがスムーズになり、品質向上に直結する提案ができます。
柔軟性と創造性
有能な品質保証部は、柔軟かつ創造的な思考を持ちます。
既存の枠にとらわれず、新しい問題や状況に適応し、効果的な解決策を生み出します。
この柔軟性と創造性により、予期せぬ問題にも迅速に対応し、持続可能な品質改善を推進します。
積極的な問題解決
有能な品質保証部は、問題に直面しても諦めず、積極的に解決策を探します。
困難な課題にも挑戦し、状況を改善するための実行可能な方法を見つけ出します。
この積極的な問題解決能力が、品質保証の効果を大きく高めます。
能力を最大限に活用
有能な品質保証部は、役職に関わらず、メンバー一人ひとりの能力を最大限に活用します。
これにより、各スタッフが得意分野を生かし、チーム全体のパフォーマンスが向上します。
個々のスキルや経験を活かすことで、より幅広い問題に対応し、品質向上に寄与します。
重要事項への集中
有能な品質保証部は、優先順位を正しく設定し、重要な事項に集中します。
この焦点を当てることで、効率的にリソースを配分し、重要な課題に適切に対応できます。
重点思考は、効果的な品質管理と業務の進行を保証します。
定量的なアプローチ
有能な品質保証部は、定量的なデータに基づいて意思決定を行います。
客観的な数値を用いることで、具体的かつ明確な目標設定が可能となり、品質保証の精度と信頼性を高めます。
このアプローチは、品質改善のための効果的な戦略を策定する際に重要です。
協力体制のある会社かどうかが重要
協力体制があるには「同じ目標」が必要不可欠です。どの部署も目標が一致していれば問題ありません。
たとえば「高品質な商品をお客様へ提供する」といった目標があるとします。
部署によってそれを達成する手段は異なりますが、目指すところは同じになります。
つまり、会社全体として各部署が同じ方向に進むことができるのです。
顧客思いの方針がそのまま各部署・各従業員に浸透しているなら、担当者ベースでも同じ理念を持っているため、仕事をスムーズに進めることができます。
このような会社は大事にしてください。引き続きその会社に勤め、真摯に仕事へ取り組んでいきましょう。
危ない会社の特徴
しかし、従業員のまとまりがなく顧客思いの価値を提供できないような会社はおすすめできません。
他部署への不満だけが募り、顧客ファーストの理念が失われ、給料が上がらなかったり人間関係で辛い思いをする可能性が非常に高いです。
・工場で何か不具合が発生した場合、面倒だからといって他人や他部署に押しつける
・担当者が複数の現場不具合を抱えてツラい思いをしているにも関わらず、上司がサポートしない
・不具合発生時、製造部と設計部と品質保証部の集まる習慣がなく、1つの部門に負荷が集中し、他部門が受け身な体制
あなたの会社はいかがでしょうか?
もしこのような会社にお勤めの場合は別の会社で働くことをおすすめします。
社内で協力し合えない会社はムダが多く不具合がなかなか減りません。
円安や物価高で私たちの生活は苦しくなる一方ですが、給料が上がらないとさらに苦しくなります。
転職することで今の会社では得られなかった待遇を受けることも可能です。
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転職まではちょっと……という方はこちらの診断をお試しください。

まとめ
- 使えない品質保証部とは、過度に厳格なルール・複雑な手順、お客様目線の過剰な強調などにより、柔軟性と効率性を欠き、組織全体の品質向上に寄与しない傾向がある
- 有能な品質保証部とは、バランスの取れたルール、シンプルな手順、多角的な知識と創造的な問題解決を通じて、組織の品質向上と効率性の向上に貢献する
- 会社全体として品質向上の思いが同じであることが成長できるかどうかのポイント
あとがき
以上が品質保証部が使えないと思われる理由と考えるべきポイントです。
品質保証部の業務内容が気になる方はこちら

品質保証部で出世するための重要なポイントはこちらこちら

ではまた!
自分に合った仕事が見つかる
適職診断に特化した無料ツールを本気で調査しました。
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どれも無料で利用可能です
【保存版】品質保証部の仕事と役割を経験者が徹底解説
【経験談】品質保証部で出世するために必要なポイント
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品質保証部が不要と思われる理由と必要性について
品質保証部の業務内容をあるべき姿に沿って解説