購買部・調達部

なぜ購買(調達)部門は花形と言われるのか経験者が業務内容を解説

調達部門は花形?経験者が業務内容を徹底解説
  • 調達部門って何してるの?
  • なんだかよくわからない部署だな…
  • 花形って言われることがあるけど本当なの?

実は調達部門はおもに事務作業ですが、会社にとって非常に重要な部署なのです。

なぜなら会社の『財布』を握っているから。

この記事ではリアルな体験談を踏まえて調達部門の業務内容をまとめています。

調達部門の仕事を知り、転職先の候補に入れてみましょう。

本記事のまとめ
  • 調達部門は会社の財布を握っている重要な部署
  • 製造業に必要不可欠な部品を買うことがメインの業務
  • 工程に合わせて納期通りに安く仕入れることが最優先
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購買(調達)部門とは?

購買(調達)部門は花形?業務内容を徹底解説!

「購買(調達)部門」と聞いてピンとこない方がいらっしゃるかもしれませんが、製品を売って売り上げを上げるためにはそれの元になる部品やリソースをどこかから買ってこなければなりませんよね。

この調達する業務を担当しているのが『購買部門(調達部門)』になります。

たとえば製造業だと、部品を組み立てるにはサプライヤーさんから構成部品を買わないと組み立てられませんよね。

商社であってもサプライヤーさんから商品を購入してお客様へ販売することになります。

サプライヤーとは仕入れ先の会社のことです。

相手は仕入れ先の営業の方になります。(営業の業務を知りたい方はこちらの記事をご覧ください)

なぜ購買(調達)部門は花形と言われるのか?

購買部門が花形と言われる会社の財布を握っている、という点では花形になります。

しかし、売り上げが厳しい会社なら原価低減が必須なので社内からの当たりは強くなるのが懸念点ですね。

ただ、通常業務では相手の営業の方はこちらをお客様として話してくるので、営業特有の緊張感はありません。

経験者から一言

営業の時と比べて、購買部門のときは比較的プレッシャーは少なかったです。

交渉相手はお客さんではなく『取引先の営業の方』です。

営業部門のようなプレッシャーがなく接待を受ける側になるので花形と思われることもありますね。

購買(調達)部門の業務をご紹介

購買(調達)部門は花形?業務内容を徹底解説!

主な業務は次の4つです。

それぞれ一つずつ見ていきましょう。

①取引先との価格交渉

まず一つ目は最もメインとなる『価格交渉』です。

会社が利益を出すには売り上げをあげることはもちろんですが、原価(コスト)を下げることも非常に重要です。

そのコストを下げるために、取引先と価格交渉する部署が購買部門になります。

利益確保に直結する重要な業務です。

②価格決定後の発注作業

交渉した価格で決まったら次は発注作業です。

具体的には取引先へ価格や数量、希望納期などが含まれた注文書(発注書)を発行する作業になります。

一般的な企業では使用しているシステムにそれらの情報を打ち込むことで自動的に注文書を発行することができます。

この内容で発注する内容が決まるので慎重に行いましょう

③工程に合わせた細かい納期調整

発注した後、取引先の製造状況の都合や自社工程の都合によって、発注時の納期から変更になることが多々あります。

そのため、その都度取引先と情報共有して最新納期に合わせる作業が必要になります。

取引先から合意が取れているか、自社の要求納期と間違いないか、納期訂正した注文書を発行したか、など漏れないようチェックしなければなりません。

自社の急な納期変更で取引先から了承がもらえない場合は、購買担当者から自社の関係部門へ情報展開し、自社工程を変更するなどの調整が必要です。

④受け取った証明となる検収処理

注文した部品が納期通りに自社へ届いたら、検収処理が必要になります。

検収処理とは「ちゃんと発注したものが届いたよ!」という発注者から取引先に対する処理のことです。

具体的には、部品が届いたあと自社のシステムに登録すれば自動的に検収処理が行われます。

製造業の特に工場では納入する部品が非常に多いのでシステム処理によって時短処理されます。

経験談からの業務に関するコメント

まず購買部門に配属されたら担当部品が割り当てられます。

仕入れ先の会社ごとに振り分けることもありますが、ほとんどの場合は部品ごとに分かれます。

入社した最初の頃は、価格も上下しない安定して供給される部品、つまり簡単な部品を担当することが多いです。

早く慣れることが大切なので、このような割り当てはどの企業でも似ています。

仕事に慣れてくると・・・

少しレベルアップすると、取引数量や素材価格の影響で購入単価が変わるような難しい部品を担当するようになり、理論武装して価格を決定しなければならなくなります。

たとえば、その地域の物価や人件費を試算し価格が妥当であるかを前もって調べ、購買先から値上げがあっても反論して合意する必要があります。

なるべく安く品質の良い部品を仕入れることが重要です。

基本的には複数の購買先へ見積もり依頼し、相見積もりすることをお勧めします。
感情的に価格を下げろ!という価格交渉はお勧めできません。お互いWin-Winになるよう、発注ボリュームを上げる代わりに単価を安くするなど、お互いが納得する形で交渉しましょう。

生産中止の部品に注意すること

生産中止の部品があった場合、いち早くその情報を仕入れ、自社の生産工程に影響が及ぼさないよう他の購買先を探すことも必要です。

部品の仕入れがストップしたら自社の製品が作れなくなってしまう緊急事態になってしまいます。

通常は購買先の会社から連絡がありますが、その連絡が遅くなることが時々あります。

ぜひ日頃から購買先の会社と密に連絡を取り合い、最新の情報アップデートしてください。

取引先の総合窓口という役割もある

購買部門は仕入れ先に対して総合窓口の役割も持っています。

そのため、取引先と社内の部署との間に入り、いろんな調整をすることがあります。

たとえば、社内の他部署から「仕入れ先に△△について確認してほしい」といった依頼をされることもあります。

(自分で聞け!という気持ちは抑えて、業務の一つと割り切ってください)

依頼を受ける中で、価格に関する内容も含まれることがあります。情報は常に整理しておきましょう。

必要なスキル

購買(調達)部門は花形?業務内容を徹底解説!

特に必須資格はありませんが下記の能力は必要です。

  • ビジネス英語力
  • 部品の役割とそれに適した価格の把握
  • 価格交渉における論理的思考力
  • 会社の財布を自分が握っているという自覚

グローバル社会の中、国内のみから仕入れることは少なくなってきます。これからの時代、ビジネス英語を使えるようにしてください。

私が購買部門へ配属された時、周りの同僚のレベルが高くかなり苦労したことを覚えています。時間のある20代のうちに勉強しておくことをお勧めします。

また購買先の営業の方からの価格説明を鵜呑みにすることなく、自分で適正な価格を調べ交渉に負けない力をつけることも重要です。

会社のお金を自分のお金だと考え、価格決定する意識を持つようにしてください。

無駄なお金を使いたくない!何としても安いものを探す!と普段から考えている方に向いている部門かもしれませんね。

【経験談】調達部門でのある1日の流れ

購買(調達)部門は花形?業務内容を徹底解説!

私が購買部門にいた頃のある1日の業務内容を紹介します。

購買部門のある1日の業務
  • メールチェック&返信
  • 仕入れ先業者との価格協議
  • 提出された見積もり内容のチェック
  • 発注処理
  • 未提出の見積書のフォロー
  • 部品の価格推移まとめ
  • 社内打ち合わせ

基本的に価格に絡む業務が多いです。

部品の価格推移まとめとは、過去の発注・見積もり履歴と照らし合わせ、見積単価がアップしていないかを確認することです。

社内決裁する場合に添付資料として提出することが多いので、こんな資料も必要だということは覚えておいてくださいね。

あとがき

以上が購買部門の基本的な内容です。

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ABOUT ME
キャリアブロガー ゆん
◇家族構成:奥さん、息子、わんこ ◇20代で関西から東海へ転職 ◇製造業の設計/営業/購買/現場監督などを経験 ◇20代製造業の転職ならお任せください ◇毎月15万円ほど株式投資