- 調達部門って出世できるの?
- 出世するにはどうすればいいんだろう
- 業務別に解説してほしい
発注や検収などの処理をやるだけでは出世できません。
なぜなら単なる作業はシステムに任せた方がいいから。
本記事では実体験をもとに調達・購買部門で出世するためのポイントを解説しています。
この内容を実践すれば職場で一目置かれる人物になるでしょう。
- 淡々と処理するだけでは不十分
- 自主的な改善活動を行うかどうかで差が出る
- コストを安く納期通りに納品することは最低限
調達部(購買部)で出世する方法
調達部門で出世するためには最低限コストダウンと納期通りの納品は必須です。
コストダウンするにしても単に取引先に対して「価格を下げて!」とお願いするのではなく、発注物量や生産コストを調査した上で交渉するとかなり説得力のある値下げ交渉ができます。
また、『自社の工程変更』や『取引先の生産中止』といったイレギュラーなことが発生するので納期の確保も重要です。
いずれにしても出世するためには、受け身で言われたことだけ処理することは絶対にやめてください。
調達部(購買部)の評価ポイントを業務別にご紹介
調達部門の主な業務を4つに分けて解説します。
会社の規模によっては複数兼務したグループがあったり、さらに細かく分かれたチームになることがあります。
ここでは4つに絞って出世するための評価ポイントをお伝えします。
①価格交渉の業務
調達部門の業務といえばメインは「価格交渉」ですよね。仕入れ値を安くすることで会社の利益に直結する重要な業務です。
評価ポイントは下記の通りです。
- 最低数%は前年よりコストダウンすること
- 取引先も納得できる交渉であること
- 値上げする場合、止むを得ない理由を上司へ説明できること
- 海外取引の場合、英語は必須
ほとんどの会社では年初に「前年比◯%コストダウン」といった部内の目標が出されます。その目標値を達成することで評価に繋がりますよね。
取引先も納得できる交渉が必要です。たとえば発注量を増やすから単価を安くしてほしいというのがメジャーな交渉方法ですね。
特に専門性の高い部品については、取引先からの供給が止まってしまうのは避けなければなりません。
近年では資材価格の上昇によって、希望とは反対に値上げするしかない場合もあります。
- 見積額のまま発注処理する人
- 取引先に対して感情的に値下げ交渉する人
- なぜか取引先と揉めてしまう人
冷静な対応と分析を心がけてください。
②納期調整の業務
取引先との納期調整も調達部の重要な業務です。自社の生産工程が変更になった場合、納期調整が必要になります。
在庫を抱えすぎるとスペースの問題が出てきますので、なるべく在庫を抱えこまない納期に設定されることが多いです。
評価ポイントは下記の通りです。
- 取引先と納期確認を確実に行うこと
- 製造工程が変更された時に部品供給日を自ら考えられること
- 情勢を注視して納期に影響ないかフォローできること
取引先への納期連絡は比較的簡単ですが、取引先も合意して認識していることが大事です。「連絡していたのに部品が入ってこない!」なんてことが無いように管理してください。
また、海外と取引する場合は世界情勢に注意してください。
紛争やパンデミックなど発生した場合は特にフォローが必要です。
- 希望納期を取引先に伝えただけで確認を取らない人
- 取引先と供給不足の問題がないか日頃から情報交換しない人
- 工程変更されても生産管理部から連絡があるまで受け身の人
十分すぎるくらい慎重に確認を行いましょう。
③新規開拓の業務
既存の取引先との業務だけでなく、新規取引先の開拓を行う業務もあります。大手企業であればそれだけを担当するグループもあります。
開拓するにあたり、その会社の力量を判断しなければなりません。
これらを細かく見て判断できることで評価につながります。
評価ポイントは下記の通りです。
- 財務状況を見て安定供給できる企業であるかを確認
- 新規取引先の工場で生産現場を確認すること
- 設計部門や品質保証部門と協力してその取引先の評価をすること
よくあるミスが「価格だけで決定」することです。調達部なのでもちろんコストダウンが必須です。
しかし、不具合品ばかり、納期遅れが頻発するといったことは避けなければなりません。
他の部門と協力して、あらゆる項目をチェックしてください。
- 価格だけで取引先を決定してしまう人
- 他の部門と協力せず、独断で判断したり放任する人
- 納期管理、品質管理などまで考えずに話を進めてしまう人
より低価で安心して買える取引先を探していきましょう。
④その他庶務の業務
調達部内には事務作業だけを行う人(グループ)もいます。
価格交渉や新規開拓といった業務に比べるとアピールできる場は少ないですが、全く無いわけでもありません。
評価ポイントは下記の通りです。
- 発注システムを始めとする調達部で使用するシステム保守と実際のユーザーから問題点や課題点をヒアリングし改善に繋げる活動をすること
- 発注処理をするだけでなく「どうやったら効率的に処理できるか」を考えて上司へ改善を提案する
他にも発注する作業は担当者だけでなく上長も絡んでくるので、その承認フローの見直しなど改善活動に取り組むことで評価につながります。
- ルーティン化した作業をずっとアナログで行う人
- 言われたことしかやらない(提案しない)人
何も提案せず淡々と処理するだけでは出世はかなり困難ですのでご注意ください。
まとめ
- 出世するためには淡々と処理するだけでは不十分
- 自主的な改善活動を行うかどうかで差が出る
- コストを安く納期通りに納品することは最低限
あとがき
以上が調達部門で出世するために重要なポイントです。
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