こんにちはゆんです。
実体験をベースにした業務の解説をしている記事なので、購買部門をやってみたくなってもらえれば嬉しいです。
・購買部門は会社の利益に直結する仕事
・部品を仕入れなければそもそも製品が作れない
・契約や海外業務に詳しくなれる

経験者による調達部のやりがいを解説
調達部門の主なやりがいは次の4つです。
①価格交渉が自社の利益に直結する
調達部の価格交渉によって購入価格を下げることができれば、その分ダイレクトに利益が増えることになります。
利益(営業利益)は売値(総利益)から原価を引いた金額ですよね。
売値(純利益)を上げてもらうのは営業部門にお任せして、調達部門の仕事はこの原価をいかに減らすかが重要になります。
そこで利益を確保するために調達部門の価格交渉力が必要になってきます。
売値が低下しても原価を抑えることができれば利益は確保できます。
②調達部品がなければ自社製品を作れない
製造業にとって調達部品は生命線です。
車両を例にとってみましょう。
下図の運転席周りだけ見てみても、シート・ハンドル・パワーウインドウ・タコメーター・レバー・シートベルト・ボルトナット類などかなりの部品点数になります。

これらを漏らさず手配し納期通りに検収をあげることによって会社の生産が支えられています。
③下請法や社外契約に詳しくなる
中手〜大手の調達部門になると、取引先の資本金が少ない場合は下請法が適用されます。
◇下請法とは
親事業者による下請事業者に対する優越的地位の濫用行為を取り締まるために制定された法律です。(引用:公正取引委員会)
たとえば資本金3億円以上の企業は3億円以下の企業に対して優越的地位の濫用が起こらないよう厳しく法律で決められています。
(他にも資本金1000万円の場合などいろんな条件があります。詳しくはこちら)
実際に業務をしていくと注文書や基本契約書に細かい条件を目にすることがあります。
月末締め、翌月払いなど決して遅れてはなりません。
通常業務を行う中でこのような法律に詳しくなることができます。
④(海外調達の場合)輸入業務に詳しくなれる
海外から部品を調達する場合、輸入業務に必要な知識をつけることができます。
国内の運送とは違い、保証や渡すタイミングなどが明確に分かれた契約になっています。
契約例を下図に示します。

(引用:SHIP HUB)
これはインコタームズという貿易に関する条件です。
輸入という作業だけとってみても、コスト・リスク・保険をどちらがどこまで負担するかが契約によって細かく分かれています。
より深く知識をつけていけば通関士といった資格も取得可能です。
また、海外メーカーと交渉する際は英語力が必要になります。
英語が不安だと思う方も、実際の業務をやっていくうちに慣れますので自信をつけていけます。
もし転職することになっても、そういったスキルはかなり強い武器になりますね。
まとめ
・通常業務が利益に直結する
・調達部品が無いと製品が成り立たない
・下請法や契約に詳しくなれる
・海外取引におけるノウハウを得られる
あとがき
調達部のポイントは以上になります。
調達部の詳しい業務内容はこちらの記事でもまとめています。

自分にはどんな職種が合ってるんだろうと気になる方はこちらの記事もご覧ください。無料で使える適職診断サービスをまとめています。

ではまた!