こんにちはゆんです。
こんな疑問に回答します。
事務系の職種だとどうしても他部署からの評価が厳しくなりがちですが、私自身の経験から調達部門の重要性をお伝えします。

調達部門(購買部)はいらないと思われてる?
このような意見が見られます。
弊社、購買部いらないからいっそなくそう
— ɐdɐd¯ɐʇɐʍnʞ (@Kuwata_Papa) December 18, 2018
購買部は不要
— キャロメモ垢 (@kyaro_memo) August 9, 2021
非常に厳しい意見がいくつか見られました。
当サイト管理者の経験をベースに考察していきます。
結論:調達部門(購買部)は超重要な部門である
結論ですがメーカーにとって調達部門はかなり重要な部署です。
ですが、全くそんなことはありません。
会社の利益を確保するために原価を極力抑えながらも納期通りに部品納入させ下請法など法律も頭に入れながらミスなく処理する必要があるからです。
海外から仕入れる時はさらに英語や貿易の知識も必要になります。
調達部が重要である理由は下記の3つです。
必要な理由①:会社の資金を直接扱うため

1つ目は会社の財布を握っていることです。
いくら売り上げが伸びている会社であっても高い買い物ばかりしていると全然利益が出ませんよね。
反対に、売上が低迷している時に安く仕入れることができれば利益を確保することができ、最終的には従業員の給料も安定させることができます。
ただ、安く仕入れるのは簡単ではありません。
そこでお互いにメリットがあるような交渉術が必要になります。
たとえば年間発注量をこれだけ増やすから、割引率を大きくして欲しいというようなWinWinの価格交渉です。
調達部門では自分のお金と思って交渉することが必要ですが、単にお願いするだけの人では務まらないのです。
また、適切な価格を見極める専門的なスキルも必要です。
実務経験を通して、この部品ならこの価格が妥当だという判断ができなければなりません。
交渉術、心構え、適切な価格判断という多岐にわたるスキルが必要だということがわかりますね。
必要な理由②:自社工程を厳守した納期調整を行うため

2つ目は納期調整です。
メーカーでは自社製品を作るために製造工程が組まれています。
ですのでその工程が始まるタイミングで自社に部品がないと製品が作れないという大惨事になります。
納期通りに部品が納入されることは必須なのです。普段はうまく流れているので気にしませんが、調達部門の方の頑張りがあるから自社製品が作れるのです。
そうすることによって余剰在庫にならず、保管するための倉庫やスペースを最小限にすることができます。
そして倉庫や保管スペースを必要最低限にすることによって、それにかかる保管費などの無駄な固定費を減らすことができ、利益確保に繋がります。
直近では半導体がなかなか確保できない問題や自然災害による納期遅延が発生していますが、このような状況下で納期遅れにならないようフォローすることが必要です。
必要な理由③:法律の知識が必要であるため

3つ目は法律の知識が必要であることです。
下請法という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
調達部門の方ならご存知だと思いますが会社の資本金の大小によって中小企業が不当な不利益にならないような法律です。
下請法の概要
目的:下請取引の公正化・下請事業者の利益保護
(引用:公正取引委員会)
ここでは軽くしか触れませんが納入してから数日以内に支払うことであったり、納入後○ヶ月以降は原則返品できないとか、細かく記載されています。
場合によっては立ち入り監査が行われることがあります。
もし違反すると会社に対して罰金が科せられ、お客さんや取引先から信用を失うことになりますね。
そのような事態を防ぐために、調達部門は価格交渉や納期調整を行いながらこのような法律も遵守して業務を行なっています。
単に仕入れ価格を下げるスキル・英語スキル・納期等の管理スキルだけでなく、法律の知識も必要なのです。
調達部門の業務内容をもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

まとめ
・メーカーにとって調達部門は非常に重要な部署
・会社の財布を握っておりいろんなスキルが求められる
・部品の仕入れなど製造現場では見えないところで活躍している
あとがき
以上が調達部門が必要な理由です。
非常に多くのスキルが必要な部署で大変なんだなと伝われば嬉しいです。
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ではまた!
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