- サービスエンジニアってつらそう
- なんでやめとけと言われるの?
- 経験者のリアルな話を聞きたい!
サービス・フィールドエンジニアは激務になりやすく『やめとけ』と言われやすい部署です。
なぜなら誰よりも最前線でお客様の困りごとに対応しているから。
この記事では筆者の経験を含めて、やめとけと言われる理由や仕事内容を徹底解説します。
入社してから『思っていた仕事と違った…』と後悔しないようなメーカー転職ができます。
- 限られた時間で修理する必要がある
- お客様からのプレッシャーがある
- 製品知識や問題解決力が身につく
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サービスエンジニアの仕事と役割とは?
サービスエンジニアの仕事は、お客様の現場で動いている機械の点検や修理を行うことです。
具体的には、次のような仕事が中心となります。
機械の点検・メンテナンス
機械が早期に壊れるを防ぐため、お客様のところへ訪問し、定期的な点検や部品交換を行います。
たとえば、建設用機械なら作動油交換だったりエンジン部品の交換などがあります。
こういった対応を丁寧にすることで、お客様との信頼関係が出来上がりさらなる注文をもらえることにつながります。
故障時のトラブル対応
お客様から機械の故障連絡を受けたら、すぐに現場へ行き原因を調べて修理を行います。
- 部品の摩耗
- 配線の断線
- 異物噛み込み
サービスエンジニアは現場でなるべく早く原因特定と修理を行うことで、お客様の作業が止まってしまう時間を少なくします。
実際には現場へ行く前に、お客様からどんな不具合内容か詳しく聞いておき、トラブルシュートの手順確認や必要だと思われる部品の準備をすることで、現場でスムーズに対応することができます。
自社商品の営業
メイン業務ではありませんが、サービスエンジニアも商品の提案をすることがあります。
もちろん自社製品の紹介は営業部門がメインですが、エンドユーザーに直接会えるのがサービスエンジニアの大きなメリットです。
不具合対応のほかに、このような営業活動もすることで、会社の売り上げアップにつながります。
サービスエンジニアが必要な理由
サービスエンジニアはお客様が安心して機械を使うための支えとなります。
もし納入した機械がお客様の自動車工場で使用されてる場合、機械が1時間でも停止すると、何十台もの車が生産できず、かなりの損害が発生してしまいます。
こうした機械の停止はさらにその先のユーザーへの納期遅れにもつながり、顧客の信頼を失いかねません。
機械ではどうしても不具合が発生してしまいます。
しかし、トラブル時にすぐ駆けつけるサービスエンジニアの対応によって、お客様から信頼を得ることができます。
サービスエンジニアの仕事は、単なる修理やメンテナンスに留まらず、売り上げや信頼性を支える重要な役割を果たしています。
サービスエンジニアの仕事がきつい!やめとけと言われる理由
サービスエンジニアって調べるとセットで
やめとけ
底辺
などといった検索候補が上がっており大変悲しいです😡
そんな私が思うのはサービスエンジニアは苦行、やめとけです😡— のり饅頭 (@eririn_nis) April 11, 2021
機械をサポートするサービスエンジニアの仕事には特有の大変さがあり、「やめとけ」と言われることもあります。
その主な理由を3つ説明します。
作業現場を選べない
サービスエンジニアは、機械が実際に使われている現場で修理や点検を行います。
これらの現場はお客様が作業している場所であり、サービスマンが選ぶことはできません。
たとえば、大型のクレーンが建設現場で故障した場合、場所によっては雪の中や離島でも作業を進める必要があります。
また、山間部の発電設備や農地にあるトラクターの修理では、現場までの移動に時間がかかるだけでなく、作業環境も整備されていないことが多いです。
こうした厳しい環境が「体力的にきつい」と言われる理由の一つです。
トラブル解決のプレッシャーが大きい
機械が故障すると、お客様の作業が完全に止まってしまいます。
建設現場でショベルカーが動かない場合、地面を掘ることができず、現場全体のスケジュールが遅れてしまうこともあります。
お客様からは「すぐに直してほしい」と強く言われ、限られた時間の中でサービスエンジニアは確実に復旧しなければなりません。
もしトラブルの原因がわからず時間がすぎてしまうと、どんどんプレッシャーが大きくなり「やめとけ」と言われることにつながります。
移動が多く拘束時間が長い
機械の使用現場は、都市部だけでなく山間部や遠隔地もあります。
たとえば風力発電設備の点検や修理では、現場まで何時間もかけて移動しなければなりません。
船を使わないといけないような離島で作業している場合は、1泊することも珍しくないです。
反対に、サービス拠点の近くであれば1日に複数の現場を回る場合もあり、朝早くから夜遅くまで拘束されます。
こうした時間が拘束されてしまうことも、つらいと感じる要因となっています。
お客様からの直接クレームを受ける
お客様へ納入した機械が作動不良を起こしたり、明らかに見た目が悪かったりするとクレームにつながります。
お客様からすぐに修理するよう呼び出され、直接クレームを受けることもあります。
内容次第ではリピート購入してもらえないほどの不具合も……
最前線で対応する仕事だからこそ、実際に使用するユーザーから意見をもらえ、製品の改善点を知ることができます。
フィールドエンジニアのメリットとは?現場で働く魅力を解説
フィールドエンジニアはデスクワークでは味わえない魅力がたくさんあります。
現場で成果を直接感じられる
フィールドエンジニアの魅力の1つは、問題を解決した結果がその場で目に見えることです。
たとえば、建設現場でクレーンの修理を終えた直後に、工事が再開される場面を見ると、「自分の仕事が役に立った!」と達成感を強く感じることができます。
オフィスでデータを扱う仕事と違い、現場で自分の技術が活躍する様子を実感できる点が、この仕事ならではのポイントです。
さまざまな現場で経験値が増える
フィールドエンジニアの仕事は、特定のオフィスや工場だけでなく、いろいろな場所で作業することが多いです。
新しい現場に行くたびに異なる問題に取り組むため、技術的なスキルだけでなく、問題解決能力や対応力もどんどん磨かれていきます。
技術力を格段に上げられる
現場で実際に機械を触りながらトラブルを解決する機会が多いため、技術力が確実に上がっていきます。
最初は簡単な点検作業だけだったとしても、自分で電気回路図などを読み解き、次第に複雑な修理や調整に挑戦できるようになります。
経験を積むことで、自分のスキルがどんどん向上しているのを実感できるのが、この仕事の魅力です。
社会を支えている実感がある
フィールドエンジニアがメンテナンスや修理を行う機械は、社会にとって欠かせない分野で活躍しています。
発電所の設備を保守する場合には、地域全体に安定した電力を供給する役割を担っています。
このように自分の仕事が社会に役立っていると感じられるのも、フィールドエンジニアならではのメリットです。
サービスエンジニアに向いている人
サービスエンジニアは、機械を扱いながら顧客の課題を解決する仕事です。
そのため次のような人が向いています。
機械や技術が好きな人
機械の仕組みを理解し、トラブルを解決するのが好きな人は、サービスエンジニアとしてのやりがいを感じやすいです。
たとえば、建設機械のトラブルが発生した場合、エラーの原因を特定し部品交換してリカバリできるとお客様からも社内からも評価されます。
このように「直すこと」に楽しさを見いだせる人が向いています。
コミュニケーションに抵抗がない人
サービスエンジニアは、機械だけでなく人と接する場面が多い仕事です。
顧客に状況を分かりやすく説明したり、修理の進捗を報告したりする場面が頻繁にあります。
人と話すのが好きというのではなく、お客様の話をよく聞き問題解決できる人が向いています。
責任感が強い人
サービスエンジニアの対応によって顧客の作業が再開できるため、責任感を持って仕事に取り組む姿勢が求められます。
機械の調子が悪いと、お客様の作業がずっと再開できず困ってしまいます。
できるだけ早く不具合の原因を突き止めようとし、「お客様の役に立ちたい!」という強い気持ちがある人におすすめです。
サービスエンジニアに向いていない人の特徴
一方で、以下のような人にはサービスエンジニアの仕事はおすすめできません。
不規則な働き方が苦手な人
サービスエンジニアは、急なトラブル対応で夜間や休日に呼び出されることもあります。
生活リズムを重視したい人や、決まったスケジュールで働きたい人にとっては、このような働き方がストレスになってしまいます。
プレッシャーに耐えられない人
トラブルの現場では、顧客の作業が止まっていることが多いため、的確ですばやい対応が求められます。
特にお客様から急かされることもあるため、プレッシャーに耐えられる強さが必要です。
もし時間に追われると焦ってしまう性格ならサービス部門ではなく、確実性が求められる仕事(品質保証部門など)がおすすめです。
体力に自信がない人
サービスエンジニアは、屋外での作業や重い機械部品を扱うことも多いため体力が必要です。
たとえば、発電設備の点検で高所に登る必要があったり、大型機械の部品を交換する際の作業がなどは体力的にハードです。
サービスエンジニアのやりがい
サービスエンジニアの仕事は、きついと言われる一方で、大きなやりがいを感じられる瞬間も多いです。具体的なやりがいを3つご紹介します。
お客様に直接感謝される
サービスエンジニアは、トラブルを解決することでお客様の課題を直接解消できる仕事です。
建設現場で大型ショベルが故障した場合、すばやく修理を終えることで「本当に助かりました!」と感謝されることがよくあります。
このように、成果が目に見える形で評価されるため、大きな達成感を得られるのが魅力です。
社会や産業を支えられる
多くの機械は、建設・農業・エネルギー産業など、社会に欠かせない活躍をしています。
製品のサイズは関係なく、どれほど小さな部品であっても社会に貢献しています。
たとえボルト1本でも欠けてしまうと、どんな製品でも重大な事故につながりかねません
どんな修理作業でも、社会全体に役立っているのです。
問題解決を通じて成長できる
トラブル対応や修理作業では、毎回異なる問題に直面するため、新しい知識や技術を習得する機会が多いです。
- 油が漏れる
- 変な音が聞こえる
- 動きがおかしい
- 振動がする など
現場へ行くたびに違った不具合を経験するため、現場対応を重ねるごとに技術力が向上し、自分の成長を感じることができます。
苦労が多い分、会社の誰よりも商品について詳しくなりお客様が困っていることを全て吸収できます。
知識・経験・対応力が若いうちからダントツで成長することは間違いありません。
【経験談】サービス・フィールドエンジニアの1日の流れ
僕がサービス部門に所属していたときのある1日をご紹介します。
- 自宅から直接お客様の現場へ出社
- 朝一でその日の作業内容をお客様へ報告
- 原因調査、製品交換作業(日中ずっと)
- お客様へ作業完了報告
- 会社へ日報メール送付
- 自宅へ直帰
空いた時間にメールチェックしたり、お客様から質問があった内容を設計部門へ確認したりします。
お客様の都合を優先するためかなり忙しく、僕の場合は残業が100時間くらいでした。
そのときは本当に大変でしたが、工事が完了したときの達成感は素晴らしいものです。
サービス部門は製品の知識に加え工程管理能力やお客様との交渉が必要で、業務負荷の高い部門です。
ですが、他の部門では経験できないような貴重な経験をできる部署でもあります。
サービスエンジニアの転職を考えるべきタイミング
サービスエンジニアが転職を検討すべきタイミングについて説明します。
健康に影響が出ているとき
屋外作業が多いサービスエンジニアは、天候や環境に左右されるため、体力的に負担がかかります。
炎天下や寒冷地での修理作業が続くと、体調を崩すことも……
健康に問題を感じたときはデスクワークなどの負担の少ない環境で働くことを検討しましょう。
家庭やプライベートの時間が取れないとき
急な呼び出しや長時間の移動が多いサービスエンジニアは予定が立てにくい仕事です。
夜間や休日に緊急対応することもあり、家族やプライベートの時間に影響することも少なくありません。
働き方が合わないときは、転職活動であなたのライフスタイルに合った仕事を選ぶようにしましょう。
福利厚生が悪く年収も上がらないとき
このような重要な部門でありながら、会社によっては扱いが悪く給料も上がりにくいケースがあります。
サービス部門をはじめとする社員を大切に思う会社に勤めることが大切です。
製造業に特化した転職エージェントのメリット
製造業に特化した転職エージェントを利用することは、リクナビなどの総合求人サイトを使う場合に比べ、多くのメリットがあります。
特にサービスエンジニアを目指している人には、大きなサポートとなります。
製造業の知識を持つプロがサポートしてくれる
製造業に特化したエージェントは、現場作業のことをよく理解している専門のスタッフが多数います。
そのため、機械のメンテナンスやトラブル対応の経験がどのような仕事に生かせるか、正確にアドバイスしてくれます。
たとえば、現場経験のある人に対して、「〇〇という資格を持っているからこの会社のサービス部門がおすすめ」といった具体的な提案をしてくれるのです。
製造業に特化した求人が豊富にそろっている
一般的な求人サイトでは、製造業の求人が少なかったり、仕事内容が詳しく書かれていなかったりします。
しかし、製造業専門のエージェントでは、サービス・フィールドエンジニアをはじめとする職種ごとの求人が多く扱われています。
工場機械メーカーや建設機械メーカーといった業界ごとに求人紹介してもらえるため、自分に合った分野を見つけやすいです。
非公開求人に応募できる
製造業特化の転職エージェントでは、一般の求人サイトには載っていない「非公開求人」を紹介してもらえることがあります。
非公開にしている理由は「高い技術を持った厳選された人の中から採用したい」というもの。
こうした求人は、条件が良かったり、成長性が高い企業が多いため、より条件のいい会社へ転職しやすくなります。
転職後の環境まで考えたアドバイスがもらえる
メーカーでは、企業によって働く環境が全然違います。
ある会社では福利厚生が充実していて休みも取りやすいのに、別の会社では昇給が全然なく忙しいだけで辞めたくなるようなところも少なくありません。
製造業に特化したエージェントなら、そのような働くのがツラい会社を避け、希望に合った風土の会社を紹介してくれます。
履歴書や面接対策も専門的にサポート
製造業に特化したエージェントは、サービスエンジニアのような技術職の応募で何が重要かをよく知っています。
たとえば、履歴書の書き方で「トラブル対応の実績」や「機械の取り扱い経験」を強調する方法や、面接で「緊急対応の経験」をどう説明するかなど、実践的なアドバイスをしてくれます。
まとめ
- 限られた時間で修理しないといけない
- お客様からのプレッシャーを感じる
- 製品知識や問題解決力がかなり身につく
サービス・フィールドエンジニアは、現場でトラブルを解決し、機械を正常に稼働させる重要な役割があります。
やりがいがある一方で、不規則な働き方や大きな責任がともなう厳しい面もあります。
しかし、いろんな現場でスキルを磨き、社会を支える実感が得られる魅力的な職種でもあります。
転職を考える際は、自分に合った職場を探せる製造業専門の転職エージェントを活用して、効率的に理想の企業をみつけましょう。
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