こんにちはゆんです。
各部署がどんなことをやっているのかかなりイメージできる記事になっております。製造業に携わって間もない方も、これから携わる方も、ぜひご覧ください。
・ものづくりのプロセスを細かく区切って部署が存在する
・料理に例えると理解しやすい
・大きくは設計→調達→製造→営業という流れで部門が存在する
・他にも品証やサービスといった部門もある

製造業の概要
私たちの身の回りのもののルーツを辿っていくとすべて製造業がベースにあります。家電メーカーはもちろん、家具・車・電子機器・服飾など何かを作るのであれば全て製造業に分類されます。
工場で手作業によってものづくりをする会社もあれば、機械によってロット単位で製造する会社もあります。
この記事では機械メーカーの会社を例に解説していきます。
製造業(メーカー)の組織構造を解説
いきなり部署を細かく挙げてもなかなか想像しにくいと思いますので「料理」で例えることとします。
たとえば、料理を作ってお客さんへ食べてもらう手順を考えてみましょう。料理の各工程と部署の関係はこんな感じ↓になります。

実際は他にもいろんな部署がありますが、まずはこの4部署だけ簡単に紹介させていただきます。
①設計部門(開発部門)
まず企業の根幹になるのが「設計部門」です。
どんな製品を作るにしても設計作業が根底にあります。開発部門もここに含まれます。
多くの企業がCADという図面制作用ソフトを使用して図面作成しています。
また、製品の原価を計算する積算業務も設計部門が行います。
製品開発を行う場合はDR(Design Review)を設計部門が率先して他部署を招集して行います。
また、不具合が発生した場合も設計部門へ問い合わせが来るので、豊富な知識が求められます。
私の場合は不具合が発生した現場へ行ってお客様へ直接説明しに行くことが多かったですね。
・製品の原価がどれくらいになるかを試算する積算業務
・お客様からの要求を満たすスペック選定
・スペック選定後の図面作成
・不具合時の対応

②調達部門(購買部門)
設計されたスペックや図面をもとに構成部品を購入する部署です。
基本業務は価格交渉・発注・納期調整・検収です。
部品を安くするために交渉し注文したあと納期通りに部品が入るようフォローし検収をあげるという流れです。
具体的には部品の種類や個数を確認します。
実際に個数等を確認するのは購買部門ではなく現場担当者であることもありますが、処理するのは購買部門になります。
したがって、会社のお金を扱うことになるので非常に重要な部署です。
・発注処理
・納期調整や納期管理
・検収処理

③製造部門
納入された部品を使って図面通りに組み立てる部門です。
実際に体を動かし製品の組み立てに直接関わっています。
購入した部品を図面通りに間違いが無いよう組み立てなければなりません。
組み立ての中で図面通りではうまくいかない場合も出てきます。
その際は設計部門へフィードバックして図面改訂を依頼します。
また、お客様へ納品する出荷日が決まってますので正確さはもちろん、工程に遅れない迅速さも必要になります。
・製品を迅速かつ正確に組み立てる
・作業時に気づいたことを関係者へフィードバック
④営業部門
自社製品を買ってもらえるお客様と直接やりとりをする部門になります。
一般に営業と聞くと飛び込み営業のようなイメージを持たれるかもしれませんが、メーカー営業だとお客様も企業なのでルート営業がメインになります。
価格交渉や新製品の提案などはもちろんですが、製品のクレームや問い合わせなどお客様の総合窓口になります。
会社の売り上げがこの部門にかかっており、会社の顔になるので求められるものは大きいですね。
・新規顧客への訪問営業
・見積もり作成、価格交渉
・お客様の総合窓口
・お客様からの意見を社内へフィードバック

関連部門のご紹介
上記では4部門だけご紹介しましたが、他の部署についても簡単に解説します。詳しくは各記事へアクセスください。
⑤品質保証部門(品質管理部門)
自社製品の品質に対して責任を負っている部署です。

⑥サービス部門(フィールド部門)
顧客先が購入した製品に何かトラブルが発生した場合、すぐに駆けつけて対処する部門です。サービスエンジニア、フィールドエンジニアとも言います。

まとめ
・ものづくりのプロセスを細かく区切って部署が存在する
・料理に例えると理解しやすい
・大きくは設計→調達→製造→営業という流れで部門が存在する
・他にも品証やサービスといった部門もある
あとがき
以上が製造業(メーカー)の組織構造と基本的な部署の解説です。
自分にはどんな職種が合っているのか診断してみたい方はこちらの記事をのぞいてみてください。無料で使える適職診断サービスをまとめています。

ではまた!